うた
先日、上野の帰りに立ち寄った『とらや』には、
もう「鶯餅」が並んでいました。ほかにも、
梅に鶯の焼き印のある「歌」という銘の上用も。
2月はじめ、そろそろ鶯の初音を待つころです。
春の訪れを知らせてくれる、その小さな囀りは、
まだ整ってはいないけれど、まるで上手に歌う
ための、鶯たちの発声練習のようで、なんだか
愛らしいなと思うのです。
そういえば、京都の二条城や知恩院などには、
「鶯張り」という、そこを歩くと音の出る廊下
があるけれど、その音をあえて言うなら、
廊下の歌?!
いずれにせよ、鶯に因んだいろいろには、情趣
があふれています。やはりそれは、鶯だけに特別
に備わっている、その鳴き声があるからでしょう。
そんな早春、鶯のように練習、練習!!
書の技の上達へと、繰り返し、繰り返し~。
歌をうたうように書いてみましょうかねえ。