扇子
教室では、年に2回小品づくりをします。
創作をとおし、いつもとは違う書の魅力を
感じてもらえたらと、7月末は団扇や扇子、
色紙、エコバックなどに好きな文字を、
年末には次年度の干支文字を書きます。
また暑中見舞いや年賀状書きも用意して
いて、どちらもなかなか好評です。
今年の小品は、白扇子に好きな文字を書い
て消しゴム印をつくって押すというもの。
児童から大人まで、あえて扇子という書き
にくい材料に楽しみながら取り組んでいる
姿が印象的でした。作品からは、それぞれ
の個性や価値観が感じられるのもおもしろ
いところ。
というわけで、夏の小品づくりと暑中見舞
い書きのご報告です。
指導しながらのため、なかなか画像が思う
ように撮れず、また児童生徒のみですが、
教室の様子を少し。
まずは硯で墨を磨ります。
あらかじめ書きたい文字を聞き、書い
ておいた手本を見て練習します。
白扇子に書きます。
扇子は骨があって山や谷がありますから、
書くところを手で押さえ、できるだけ平
らにして書きます。
書き終わったら消しゴム印をつくります。
三角刀を使い彫りますから、得意な生徒
がお手伝いする場面も。
消しゴム印が完成したら印泥を使って
押します。
小品が完成したら、暑中見舞いを小筆で
練習しハガキに書き、もう一度消しゴム
印を押しました。
年長さんが書きました!
今年も夏の小品づくり、暑中見舞い
書きは、とても楽しい時間でした。
せっかくなので扇子の扱い方講座も
してみたところ、けっこう興味を示
してくれ、いつもの終わりのご挨拶
では、扇子を膝前に置いて「ありが
とうございました」と一礼。
仰ぐだけが扇子の使い方ではない、
ということも知り新鮮だったよう。
夏の小品は近いうちに生徒さんページ
に掲載いたします。