もの その2
ものがある
もしも無かったとしたら
いや あるにはあっても
いまここに無かったとしたら
どんなにか淋しいだろうと思わせて
ものがある
知らないといえば知らない
知っているといえば知っている
と思えるものが
まど・みちお詩集より
いわゆるこのようなものがたくさん身の
回りにあるので、毎日ちょこちょこ愉快に
ガ ラクタ整理進行中。いよいよここまで
続けば習慣になってしまったというもの。
そんなことをやりつつも、漢字は蘇軾を、
古典かなは寸松庵を勉強中。
東京書作展の作品も、杜甫「哀江頭」を
白や紫の紙に何枚も書いてはみたものの、
最後は代赭の染め紙に書いて出品。
そんなこんなで、毎日さまざまなものと向き
合っているうちに、めぐりゆく自然の流れの
なかに心をとめてみれば、空気は澄んで肌に
心地よく、秋気はみなぎってきているという
もの。