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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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こえ

今月の小学1.2年生硬筆課題は、
 「すず虫が鳴いている」

生徒たちの何人かは、ちょうど学校
の音楽の時間に「虫のこえ」を歌っ
ているとのこと。ずっと歌い継がれ
ている日本らしい秋の夜長の情緒を
うたった歌。

何年か前のブログにも書いています
が、虫の声に情緒を感じるのは、日
本人特有なのだそう。
音の感じ方が日本人と外国人では違い、
日本人は左脳(言語脳)で捉えるのに対
して、外国人は右脳(音楽脳)で捉える
のだそう。虫の音を「虫の声」とする
か「雑音」とするかは、脳内の処理が
もたらす相違らしいです。
それは、日本語が母音で言葉を形成す
ることが多いためであり、日本語の脳
がもたらした捉え方のようです。

で、あえて虫の声を歌声として情緒と
するなら、人の歌声は情熱でしょうか。
なぜなら、そこに歌い手の感情や表現
が入るからだと思います。歌声という
のは、人を惹きつけてやまない強い力
があります。特に、鍛えぬかれた人の
歌声には、深い感動をおぼえます。

最近では、アレクサンダーテクニーク
の指導者でもあり、ヴォーカリストの
鈴木重子さんの歌声に圧倒されました。
そして今、もっとも注目しているバリ
トン歌手の加耒徹さんの洗練された質
の高い歌声に魅了されつづけています。

人が抱くさまざまな感慨は、歌声によ
ってもたらされる影響がおおいにある
と思うのです。

そういえば「虫のこえ」、きりぎりす
が登場していません。
どうやら1932年に新訂され、こおろぎ
に訂正となったようです。なんで??
イソップ童話『アリとキリギリス』で
もそうでしたが、なんだか きりぎりす
って、そういう役まわりなのかな。
歌声が影響しているのかも?!

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