柔軟に
気がつくと、いつのまにかそうなっていたり、
少しずつ変化したりということ、けっこう
ありますが、最近それが顕著に現れていると
感じたのが恵方巻!
以前は、その地方だけの風習だったのだろうと
思いますが、近年あちらこちらで、その文字を
目にするようになりました。そうなると、試し
てみたくなるのが人情というもので。笑
試すからには事前にその概要などを調べてと、
なになに…?!
「食べきるまでは話してはいけません」
もうその時点で吹き出してしまい、できるの?
なんて言いつつ、けっこう真面目に取り組んで。
さぞこの光景は、こっけいだろうなぁと、心の
中では、にが笑いするものの、いたって真剣。
なんといっても願いごとがかなう!
とあるのですから!!
夜7時のNHKラジオのニュース番組の中でも、
この恵方巻を取り上げていましたが、その
アナウンサーも、放送後職場で食べるとのこと。
局全体で恵方巻きランチだったり、恵方巻き夕食
だったのでしょうか?!だとすると、なかなか
柔軟な職場です。ただ、職場だと全員がいっせい
に食事を取るわけではないでしょうから、
けっこう互いに配慮が必要かな。もっとも、
「恵方巻タイムですから対応できません」なんて
あってはならないことですが。笑
などと、いろいろ想像すると愉快です。
そう、気がつくといつのまにか…。
これは、何においてもいえることかもしれません
が、文字にもいえることです。文字も、古い歴史
のなかで気がつくと少しずつ変容しています。
たとえば「嗅」。
娘に聞かれ、「犬が鼻でにおいをかぐという意味
からきたからね」と得意になって答えたのに…。
口偏に自(鼻を表した象形文字)の下に犬、だった
文字が、「犬」ではなく「大」になり、常用漢字
に追加されたのは最近のこと。
(もとの字を使っても間違いではないのですが)
もとからあった字を、誰かが間違えたり、なんら
かの意図により点画を加えたり、また省略する
などし、それが広まり日常的に使われるように
なる、いわゆる俗字が典型的です。
文字の歴史は深くこれまた意外に柔軟なところも
あります。こうでなければならない、こうである
べきという思考は大切だけど、ときには柔軟で
あるというのも、世界が広がります。
気がつくと、頭は固く考えが狭くなっていた…、
ということのないよう、自分に気がつく機会があ
るって大事。
いろいろを、気づかせてもらえた恵方巻の日。