はる
心待ちにしていた桜の開花。
初花をみつけたと思ったら、あっという間に
花盛りになって、爛漫に咲きほこる姿は、あ
まりにも美しく春の喜びに満ちあふれます。
と同時に、惜しむ気持ちとせつなさをいだく
のは、ときのうつろいをありありと感じるか
らでしょうか。
桜のうつろいと同じくして、今年も上野では、
『東京・春・音楽祭』が開催されています。
パンデミックにより、音楽会の形態も広がり
ました。会場での演奏に加え、ライブ・スト
リーミング配信も選択できるから、自宅に居
ながらにして、毎日でも美しい響きを楽しめ
るという気軽さがうれしい。
人が奏でる音楽の響きも美しいけれど、春の
響きといえは鶯の聲。別名を春告げ鳥という
のだそう。2月ごろの初音からくらべると、
今はすでに整ったさえずりとなり、これまた
楽しそうに美しい音色を響かせています。
春を、桜と鶯と音楽で祝う。
あたたかな季節の到来です。
