よしゅく
気がつけば4月。
教室では、小学校、中学校、高校へ入学し
た生徒たちの初々しい姿があります。
今月の中学生毛筆課題は『温故知新』。
故きをたずねて新しきを知る。過去の事柄や
教えから学び、新しい知識や見解を得ること。
学ぶことの姿勢やあり方を説いた論語からの
言葉です。1年生は、初めての行書ということ
もあり、気持ちあらたに取り組んでいます。
古い、新しい、といえば伊勢神宮でしょうか。
先週2泊3日で訪れ、その崇高さに深く感動し、
いまだその余韻がつづいているといった感じ
で過ごしています。
森と社殿が一体となった宮域の豊かさといい、
式年遷宮のみごさといい、なにもかもが素晴
らしく、言葉にするとうすっぺらな感じがす
るほど。
「何事のおはしますか知らねども
かたじけなさに涙こぼるる」
西行が伊勢神宮を訪れたときに詠んだ一首
が、人々を惹きつけてやまない伊勢神宮の
魅力を示唆しています。
歴史ある伊勢神宮から、あらためて日本人
の精神性の高さや底力を知り考える機会と
なり、この国に生まれたことを誇りに思い
ます。
そして、今はちょうど春まつりが行われる
ころ。秋の収穫祭に対して、その年の平穏
と豊作を願う予祝祭の色彩があるそう。
あらかじめ笑って祝うことで、望む現実を
引き寄せるという予祝。
たくさんの芽吹き、新しいスタートに感謝
し、おおいに笑って祝いましょ。