真
古来 日本には、自然の中にあらゆる神を
見いだし、八百万の神が宿っていると信
じていました。森羅万象あらゆるものに。
たしかに、庭に出ると木々や草花から、
畑へ行けば植物の恵みに多くを与えられ
て、自分の不遜に気がつきます。それは、
自然の中には、真実しかないからだと思
うのです。そこに人為的な操作があった
としても、自然はいつもありのままです。
そのような自然から謙虚に学び、八百万
の神に手をあわせ、体、心、魂の栄養を
補いたいと、魂祭りでもあるお盆に思い
ます。
終戦記念日の昨日は、祖母の命日でもあ
りました。今年はお墓まいりへは行きま
せんでしたが、そのかわり、祖母がこち
らへ出向いてくれたようで、真実に目醒
め、自己の本質を生きるようにと諭して
くれたようで、なかなか学び深い一日と
なりました。
こうしてあらためて気がつくのは、日本
には神道と仏教が自然に融合していると
いうこと。神仏習合は、日本の柔軟性の
現れであり、慎ましい先人の心をみるよ
うでもあります。
これからの、分離ではなく融合、統合の
ありようを示しているかのよう。
