手本書き
台風19号の襲来に警戒し、明日の教室は休み。
大事なく過ぎることを願うばかりです。
教室では、今年も書き初め誌上展へ向けた
書き込みをスタートしました。
課題は、児童が半紙と条幅各1点ずつ、大人は
半紙1点と条幅は3点あります。
11月の出品へ向けて、繰り返し書いてゆきます。
今回も、いつも以上に手本書きには十分な時間
をかけました。子どもたちの手本は、墨量たっ
ぷり、大きくゆったりとした筆づかいで、一人
ひとりの姿を思いながら名前を書き入れ仕上げ
ました。大人の方々には、いくつかの書体と、
さまざまな表情の作品を創作し、その中から
選んでいただき、名前を書き入れます。
そういえば、8月の朝日新聞の夕刊に、字を読み
やすくすることで誤読を減らそうと開発された
UDフォントの記事がありました。
すでに、公共機関や商品パッケージなどの表示に
活用され、目にすることも多くなりましたが、
今後は、教育現場で活用する動きが広まっている
そうです。現在の教科書体に変わり、UDデジタル
教科書体は、その長所を生かしつつ、文字の中の
空間を広くとったり、濁点を大きくしたり、太さ
の強弱を抑え、ひらがななどの結びを大きくして
いるなどが特徴のとのこと。
いつの時代も変容する文字。それも手書きとデジ
タル入力、どちらにも良さがありますので、その
時々に応じて使い分けられるのが理想です。
自分自身を振り返ったり、スケジュールの管理を
したり、内容を記憶に定着したいときは、やはり
手書き。それも美しく書ければ、豊かで楽しい。
外は雨が強くなってきました。
思いがけず与えられた休み。ならば、年末へ向け
た、干支作品や年賀状の手本書き、そして自分の
作品書きをするチャンスと思えば、これまた豊か
で楽しいというもの。