すだく
虫の音に日中の残暑がうそのように感じられる季。
『枕草子』は清少納言の魅力溢れる古典ですが、
ちょうど今は、それを創作で勉強中。
その魅力は、カラッとした明るさがあるところ
でしょうか。三〇〇ほどの章段には、いくつもの
心惹かれる表現があります。中にはちょっと辛辣
な表現もあるけれど、それをもユーモアとして
おおらかに捉えられる優美さがあります。
第五十二段「にげなきもの」(似合わないもの)
こちらは、なんともはっきりとして手厳しく、
でも、ついプッと吹き出してしまいます。
と・・、ちょうど我が家の風鈴の音が聞こえて
きました。涼しい夜、虫の音に風情を感じて
いるときに聞こえる風鈴の音は、あえていうなら
にげなきものになるでしょうか。
じゃあ、
第二十八段「過ぎにしかた恋しきもの」は?
楽しかった旅行の写真。
祖母から贈られた万年筆やブローチ。
冬に思い出す大好きな西瓜(スイカ)??
これはちょっと趣が違うかな。
それくらい佳水はスイカが好きすぎて。
なぜこんなにもスイカが好きなのだろうかと、
それは、
「スイカ、スイカ、・・・」っと
5回以上唱えてみたなら、理由が明らかに
なるというもの~。笑
やはりこれはどうでもいいことでした。汗
もとい、
すだく虫の音を聞きながら、ときおり風鈴の
にげなき音も聞こえる。いよいよ秋の夜は寂寥
を深めるものに変わってゆくことでしょう。