ふくい2
先日行った福井県のつづき。
1244年 道元禅師により建立された
曹洞宗大本山 永平寺へ。
山あいの10万坪ほどもある境内は、
贅沢さなどなく、慎ましさと静けさ、
すべてが整えられた落ち着いた空間。
朝のおつとめと座禅に参加したく
て2泊し、それぞれ2回体験しまし
た。おつとめは朝3時半に起きて歩
いて永平寺へ行き、20分ほど法話を
伺ったあとに法堂へ。鐘の音が鳴り
響き130名ほどの僧侶の方々がぞく
ぞくと入堂され、木魚やおリンの音、
読経の声が重々しく響き渡るなかで、
夜が明けてゆく時間の流れを感じな
がらお参りしました。
それが終わると修行僧が山内を案内
してくださって、いろいろなお話を
伺いました。日常の行いのすべてを
修行とし、おつとめ、坐禅、食事、
入浴など、厳格な作法があるとのこ
とでした。
そして宝物館では、道元禅師の『普
勧座禅儀』が拝見でき、書簡や墨蹟
などの展示も見応えがありましたし、
思いがけず境内には、山頭火の句碑
もあって楽しめました。
また宿では、お写経もでき、食事
も精進料理が選べてとても満足。
今回、禅の世界をわずかですが体験
し、現代社会においての禅のありか
たを考える機会になりました。
たくさんの見どころある永平寺に、
福井県。よかったです。