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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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変化

臨書中の王羲之「寒切帖」には、僧権が鑑定した
とする押署がありますが、鑑定家といえばやはり
董其昌が有名でしょうか。

ちょうど東京国立博物館では、
「董其昌とその時代」展が開催されており、足を
のばしました。書画にすぐれ、理論や鑑識におい
ても卓越した見識をもちあわせていた董其昌は、
江戸期の日本の書画にも大きな影響を与えた人物
です。作者の落款がなくても、董其昌の書き付け
があるために大事にされた作品は枚挙にいとまが
なく、歴代の名品が潰えることなく伝わるのは、
董其昌の働きが多分にあるようです。

また、書の理念においては、平淡な書風を理想と
しながらも、躍動感ある連綿草を盛り込み、率意
の書を理想に掲げて当時の形式化した書からの
変化を模索していたようです。

先日、ニューヨークから帰国された清美先生、
「今年のあなたは内観の年よん~」
と言われた私…。

それはなんともチャンスな年ということよね!
人は常に変化するもの。その変化はいつも自分の
なかにあって、自分を省みることからおこること
だと思うから。

お事汁をいただきながら、率意を理想とするよう
に、自分のなか にある変化へと心のままに向かっ
てゆきたいと思う、事八日であります。

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