Now Loading...

KEISUI 大人と子どものための書道教室

Close

Blog

日新

新月の今日。
ふと気がつくと日没がひと月前より1時間
ほど早くなりました。
夏至を過ぎてから少しずつ昼が短くなって
いることなどなかなか気がつきにくいもの。

何においてもそうですが、なんとなく見過
ごしていたり思い込んでいたりして、よう
やく気がつくことって日常の中にはたくさ
んあります。

書道でいえば、特に古典臨書をするなかで
それらに気づきますが、たんに字形や太細
などの見過ごしや思い込みだけでなくて、
身体の使い方にもあると気がつくのです。

そもそも、この身体活動に対して間違った
とらえ方をしていると知ったのは、ピラテ
ィスとアレクサンダーテクニークの学びの
おかげ。

「腕ってどこからか知ってる?」
と、このところ教室の児童生徒に問うので
すが、み〜んな「ここ!」って、自信満々
に肩から下を指さします。
じつは、胸鎖関節から肩甲骨までも腕なの
だというと「・・・?」とかなり半信半疑。
そのリアクションがおもしろくて。笑
実際、私も知らなかったのですから。

でも、これをあきらかにすることで腕の使
い方への意識が変わり、運筆にも良い影響
があるのです。
そして、書道はこれを意識し使う身体活動
でもあると気がつきます。

さらには、どこまでが首なのかを知ること、
そして頭と脊椎との関係を正しく知り意識
して使うことが、身体活動で最も大事なこ
とであるということなのです。

人類は、急速に環境を変化させていますが、
それに適応するため、身体機能を新しくす
ることにも積極的になることが、いろいろ
な不調への解決策であるということを知ら
なくてはならないと思うのです。
自己の使い方と機能に関する正しい知識を
獲得し実践することが、ますます求められ
るのではないでしょうか。

もちろん、身体だけでなく、心のこと、食
や暮らしのことなどなど、自分を取り巻く
すべてにおいて、多くの人が新たな気づき
を得られるよう新月に願います。

今月の教室の大人半紙課題は、
  『日新月盛』 
    出典:朱熹「中庸章句序」
日を追って新しく、月を重ねて盛んになる
という意。

PageTop ページトップへ

MembersPage 生徒さんのためのページ