夏至
書の学びも多様ですが、ずっと変わらず
やりがいを感じているのは古典かな。
法帖も高野切三種、高野切一種、関戸本、
寸松庵、継色紙などを臨書しましたが、
今一度、高野切三種を臨書中です。
あらためて臨書することで、あのころは
見えていなかったものが見えたり、見え
ていたけど捉え方が違っていたり、見て
いるつもりになっていたということがわ
かったり、自分のクセがわかったりなど、
多くの気づきがあり、おもしろいのです。
臨書は地道ですが、書作にとっての力と
なり、創作の土台になると確信していま
す。
先日、継色紙を臨書し一冊の粘葉本にし
ました。継色紙は、小野道風の作と伝え
られている、万葉集と古今集を継ぎ紙に
書写した作品です。
以前、寸松庵色紙も粘葉本にしましたが、
装丁することで、臨書したというしるし
と満足感が得られます。
夏至を過ぎ、盛夏への入口のとき。
東の空が白むのは午前4時ごろで、暗く
なるのが午後7時ごろだから、たちまち
に夜明けをむかえます。一晩中啼いてい
るホトトギスみたいに、つい夜更かしし
てしまいそうになるけれど、この夏は、
ちゃんと休息も意識してまいります。