臨書
梅雨が明け、いよいよ夏も本番でしょうか。
今は、高野切第一種を臨書中。
高野切は古今集を書いた断簡で、第一種、
第二種、第三種の筆跡からなります。
臨書にをとおして古典を学ぶということは、
初歩のうちだけでよいものではなく、一生
続けるものだと思っています。
教室にお越しくださっている大人の方々も、
九成宮醴泉銘、蘭亭序、風信帖の順で臨書
を進めていらっしゃいます。根気はいりま
すが、皆さんそれぞれのペースで楽しんで
くださってます。
ちなみに臨書には、形臨と意臨のふたつが
ありますが、文字どおり形をまねる臨書を
形臨、書かれた古人の意を汲みとりながら
臨書する意臨。初めはただひたすら形を
そのまま臨書し、それを通じて古人の意を
知るという謙虚な態度で臨書することが、
なにより古典を臨書する態度だと、師の
言葉です。
何ごとも先に進むには、原点にかえること
なのかもしれません。