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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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いろは

陽の光がやわらぐ頃。
今年も、桃の節供はおひなさまを飾り、
桃の花を供え、ちらし寿司をつくって
お祝いをしました。

ひなまつりを桃の節供というのは、桃に
魔よけの呪力があるとされているからだ
そう。「桃」は「逃」と同音で、追いは
らう意があることや、「桃」と「刀」か
ら、魔よけとしての刀と同じく、桃にも
その力があるからなど、ほかにもいくつ
もの説があるようです。

年中行事をとおし、古来から信じられて
きた力や願いを感じることで、なにげな
く過ごしている毎日を大切に思うと同時
に、謙虚になるようにとの教えも含まれ
ているのだと思います。

また、桃は「トウ」「もも」と音訓で読
むけれど、漢字を音読みだけでなく訓読
みで用いるのは日本だけ。音訓の両方を
用いることで、漢字を形骸化することな
く、表現力とともに思考力にも作用があ
ると感じます。

このように、文字にはいろいろな力があ
ることがわかりますが、漢字だけでなく、
ひらがなだって同じ。とくに「いろは歌」
や「ひふみ祝詞」から感じることです。
もっとさかのぼるなら神代文字にも。

ちなみに、教室では児童生徒に硬筆宿題
ノートを出していて、まず初めに取り組
んでもらうのが「いろは歌」です。

そんな文字のもつ力のあれこれを感じな
がら、自分を見つめ書くのも大切な時間。
世の中が大きく変化している今、自分の
意識もおのずから変化していることに気
がつきます。このようなときだからこそ、
毎日を大切に丁寧に、謙虚にありたい。

そして、邪気は逃げていってほしいけれ
ど、自分のありのままと向き合い見つめ
ることにフタをしたり、逃げたりしたく
ないと思うのです。そのためにも、あり
のままを文字として書くことで、見えて
くるものがきっとあるはずです。

お気に入りの「いろは書」

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