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月冴ゆる

松の内も過ぎて、寒さいよいよでしょうか。

先週からの教室は、書道クイズを解いてか
ら課題を書き始めています。
「墨は何からできている?」「文房四宝と
いわれる道具は?」「硯の名称は?」など、
児童と大人で問題を変え、書道にかかわる
12問をクイズと称し、リラックスして取り
組んでもらいました。日頃なにげなく使っ
ている道具のこと、書の歴史のこと、文字
のことなど、きっと何かの役に立つだろう
と毎年行っていますが、けっこう好評です。

今夜は、まんまるな月が氷のよう。
どうやら明朝には満月になるらしい。

月といえば、初詣へ行った石清水八幡宮が
鎮座する男山の展望台一角に、谷崎潤一郎
の文学碑が置かれていました。

「わたしの乗った船が洲へ漕ぎ寄せたとき
男山はあたかもその絵にあるやうにまんま
るな月を背中にして全山の木々の繁みがび
ろうどのやうな津やをふくみ、まだどこや
ら夕ばえの色が残ってる中空に暗く濃く黒
ずみわたってゐた」

碑文の字は自筆本によるものだそうですが、
小説の舞台は、大山崎町から八幡市へ渡る
淀川の中州。男山の麓あたりは、美しい月
が見られる名所もあるそう。

谷崎潤一郎は、ある時期から原稿をほとん
ど毛筆書きするほどの能筆だったそうで、
碑文の筆跡は、美しく連綿し、読みやすい
書体、力みのない柔軟な運筆に見入ってし
まいました。今のところ、文学作品には縁
がないけれど、行間の余裕や慎重さが反映
された筆跡は印象的でした。

月冴ゆる今夜。
今ごろ京都の月もさぞ美しいことでしょう。

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