はっぷん
湿気を帯びた風、いよいよ梅雨入りでしょうか。
書を学ぶうえで大事な古典臨書。
教室では、大人の皆さんにそれぞれのペース
で取り組んでいただいています。
『九成宮醴泉銘』、『蘭亭序』、『書譜』、
『雁塔聖教序』、『風信帖』、『曹全碑』など
法帖の数はたくさんあります。書体も、楷書、
行書、草書、隷書、篆書と学びます。
そのなかの隷書は、八分、八分体、八分書とも
よばれ、波磔が特徴の扁平な書体。初めは戸惑
うものの、書き進めるうちに何とも楽しくなる
書体でもあります。
八分といえば、地球に届く太陽の光。約8分を
かけて太陽から地球に届いているのだそう。
太陽から地球までの距離は、およそ1億5千万km、
この距離を光の速さで表すと、およそ8光分。
つまり、今地球から見える太陽は、約8分前の姿
であるということ。
晴雨定めがたい季節。
太陽の光はやっぱりうれしい、とつい空模様が
気になってしまうけれど、そのようなときこそ
楽しむ心を持って発奮!
臨書『曹全碑』より