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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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感動

毎月発行の競書には、故大溪洗耳先生の巻頭言が
掲載されています。『創作を志す人のために』が
7月号のテーマ。そのなかで「すばらしい書を作
る人となるには日常生活をどう生きたらよいか、
議論の多い中で一つだけ確かなことがある。それ
は感動のある生き方である」そして、「日常生活
の中で感動を覚えずして人に感動を与えるべくも
ない」とし、まずは感動を呼び起こす素地づくり
に、読書のすすめを書いておられます。

もともと読者は好きですが、今年の自粛をきっか
けに、それ以降も読書熱が加速している私。
たしかに読書の効果は大いにあって、感動の素地
づくりは間違いなくあるとは思います。ただ、そ
れより、はるかに大きな感動を覚えるのは、庭の
木々や草、畑の植物の姿。それらは、何があろう
とも、その場所で、そっと静かに、そのありのま
まを私に与えつづけてくれている、その姿をじっ
と見るだけで、もうこれ以上の感動はないと思う
のです。

じゃあ、その感動を創作に活かせているかという
と、どうかわかりませんが、そこには意図や作為
が少なからず生じてしまいますので、読書と同様
の感動はあったとしても、植物たちから得る感動
には、どうあっても及びません。

教室では、先週から夏の小品づくりをしています。
今年は、色紙に好きな一文字を書いて消しゴム印
を押し、フレームに入れます。
そして今年も、大人クラスのMさん親子が参加し
てくれました。じっとこちらを見る2才のRくん、
そのまなざしは、すべてを見透かしているかの
よう。きっと、毎日が感動の連続なのでしょう。
だからこそ、こちらもその姿に感動するのです。

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