心経
令和6年6月6日は大安で新月でした。
旧暦5月朔日ということで、隅寺心経を
手本とし、紫紺の写経用紙に純金泥で
お写経しました。
墨だと1時間くらいで写経できるところ
を純金泥は3時間ほど。
隅寺心経とは、奈良の海龍王寺に伝えら
れた多くの書写された般若心経のこと。
空海が毎日の日課として100巻書写した
ものという伝承や、奈良時代の朝廷で盛
んに行われた日課心経の料として書写さ
れたものという説も。
もとは15巻ほどが連続していたとされ、
第1巻目の内題は「摩訶般若波羅密多心経」
と記されていますが、第2巻目以降「心経」
の2文字。省略された形式となっているの
が日課だったというあかし。
日課にするのは難しいけれど、先月は禅寺
で書いてますし、なんだかんだと私も毎年
年間に何回も心経をお写経しています。
ただひたすらお写経をすることだけに向か
う時間、心のありようが好きであることと
同時に、一点一画、一文字一文字のなかに
仏様を見、自己を見ることへとつながる尊
さに感謝するのです。