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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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つながり

昨日の新月に味噌を仕込みました。

地球上のあらゆるものは、天体の影響を受けて
いますから、月の周期に寄り添った生活をする
ことが理にかなうだろうと数年前から意識して
いることです。

日本では、樹木が眠る冬の新月、または下弦の
月から新月までの1週間に伐採した木や竹は長持
ちするとされ、古来から杣人のなかで広く知ら
れてきたのだそう。世界最古の木造建築である
法隆寺にも、その時期の木材が使われているの
だとか。

伐採といっても、ただ伐って終わりというだけ
ではないと知ったのはこの和歌から。

「鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山
    今日みれば木立繁しも幾代神びぞ」 
       萬葉集 巻十七 4026 大伴家持

家持が国守として北陸へ赴任したときに、能登
の山を眺め詠んだ歌。
鳥総立て(とぶさたて)は、伐採したあとの切り
株の上に、その木の葉の茂った枝を差し、生ま
れ変わりまた生えてくださいと、山の神や樹霊
を奉る杣人の作法のこと。

いにしえの人々の、自然を崇め共に生きた生活
のありよう、精神性の高さと潔さ、慎み深さに
感心します。

その能登で新年早々に起きた地震、そして今日
は東日本大震災から13年。
それらを思い出すたび、あらためて自然との
つながり、人とのつながりを考えるのです。

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