皐月のつごもり。

鳥たちはにぎやかに鳴いています。
そのなかでも、ひときわカッコよく声を響か
せているのは・・・、
時鳥、子規、杜鵑、不如帰、蜀魂、田鵑
今年もきこえ始めました。ホトトギス！
いくつもの漢字表記を持っている鳥です。

それだけ、人々の感心をよせていたことが
わかります。和歌では最も多く登場している
鳥ですし、「枕草子」には、その声がききたく

て、徹夜して待つ人が詠まれていますから、
その人気ぶりがよくわかります。

当時を想像すると、現代のようにたくさんの音
があったとは思えませんから、鳥たちの声を
ききわける愉しさが、今よりあったのではない
でしょうか。

さてさて、明日から水無月です。
教室では、課題が新しくなり、大人の方々の中
には「風信帖」や「書譜」に進まれる方もいらっ
しゃいます。

私も、関戸本古今集、山頭火の句を仮名まじり
で練習中。昨日よりは今日そして明日と、少し
でも上達するよう心静かに書するときを持ちたい
ものです。

ホトトギスの声を愉しみながら～。