家
五月!
連休後半に下呂と金沢へ行って来ました。
下呂では、自然に囲まれた小さな集落にある
ゲストハウスで、大らかでゆったりとした時間を
感じてきました。WWOOFで1週間ほど滞在して
いるイスラエル人のご家族や、パーマカルチャー
の考えにもとづき、暮らしを創造的にリデザイン
するオーナーとの出会いもラッキーでした。
金沢では、町家を丁寧にリノベーションした
ゲストハウスで、心地いいときを過ごしました。
そして、兼六園の手入れのゆきとどいた庭園を歩
き、時雨亭の呈茶席でお抹茶を一服いただいて、
泉鏡花の生家跡に建つ記念館へも行きました。
豊かな言語表現により、幻想を現実化してしまう
ような美しい文学作品を残した鏡花ですが、原稿
のほとんどを毛筆で書いたようで、筆や硯、墨、
印章などのこだわりの品々や、手紙の展示も眼を
ひき、鏡花の独特の美意識にふれる機会となりま
した。
そういえば、連休前半に「ル・コルビュジエ展」
へも行きましたので、この連休は、家、建築、
暮らしがキーワードだった?!と振り返り中。
家、建築、暮らし、それらは、そこを訪れる人、
そこに集う人々をつなぐ、橋のような結びつき
を与えてくれるもののように思います。
その価値観や興味にふれること、そこでの交流、
共有を楽しむことは、少なからず自分の中に湧き
おこる何かがあり、あらたな気づきとなります。
感覚的、情緒的にも楽しんだ連休の最終日は、
やはり自分の家で、書く。
卯の花や家をめぐれば小さき橋 鏡花