奈良2
「今年の紅葉、鮮やかさが少ないのよ」
と奈良の友人がつぶやいていたけれど、
今年は夏が暑かったため、照り葉にならず
早々に枯れてしまった葉が多いからだろう
とのこと。それでも、あちらこちらで紅葉
の風情ある景色に出会いました。
奈良の最終日に東大寺の指図堂でお写経!
日ごろから筆と墨や硯などを持ち歩いてい
まして、旅先で写経ができるお寺があれば、
大喜びで写経し納経させていただきます。
納経した写経は、夏の御身拭いのとき大仏殿
でお参りし、お焚き上げくださるとのことで
した。写経後は大仏様に手をあわせ、そのお
姿をじっと拝見して、守護神である四天王も
じーっと拝見しました。四天王の一体である
廣目天は、西方を千里眼で守護する神様です
が、 智慧を授けて法を書き記すため、手には
筆と巻物を持っています。
仏像それぞれに役割や特徴があって、それを
豊かに優美に表現した姿に心惹かれます。
なにより正された姿勢、安定した体幹、どこ
にも力みのない美しくしなやかなお姿を前に、
心静かに今と対峙するときを得るのです。
大和朝廷から渡来の文化に影響を受けつつも
独自の文化を育んできた深い歴史をしみじみ
と感じつつ、いろいろ案内してもらい楽しい
時間を共にした友人に感謝し、紅葉の奈良を
あとにしました。







