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KEISUI

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思い出

暦の上では今日が立冬です。
でも冬らしくなるのはもう少し先。
しばらくは大気が澄みわたり、穏やか
な晴天がつづいて紅葉も美しいとき。

先日、教室の中学生2人が学校の合唱
祭に使う「めくり」を書く担当に選ば
れたとのことで、教室で書いていきま
した。

あとで聞くと、クラス対抗の合唱祭だ
ったそうで、結果はみごと銅賞と金賞
を獲得したとのこと。そして書いてい
った文字は、どのクラスよりも目立っ
ていて、先生や友達にほめられたのだ
とうれしそうに知らせてくれました。

おかげさまで、教室にはたくさんの子
どもたちが通っています。
それぞれの個性を感じる瞬間がおもし
ろく、その関わりをとおしてたくさん
の思い出を得ています。

先日、誘われて總持寺に参詣へ。
そこで御朱印をいただいたとき、書い
てくださった禅師さまの言葉がとても
印象的でした。
「わたしは御朱印をとおしてみなさん
の思い出を書いているのです」と。
この言葉がずーんと深く響き、しばら
くその余韻が心に残ったままでした。

たしかに、書かれた文字を見るたび、
そのときの情景が思い出され、いろい
ろな感慨を思いおこします。

文字を書くこと、それは思い出を書い
ているのだとすれば、そのときの今の
今、その一瞬をも丁寧に真摯に向きあ
うことの意味を考えないではいられま
せん。

          中1 Kちゃん

          中3 Yくん

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