音
深まる秋。
早朝、窓を開けて空を眺めていると、
静けさの中に風音なのか水音か、それ
とも現実の音ではない、主観的な音と
もいえない音がきこえてくるような気
がします。
教室では、今年も書き初め誌上展へ向
け児童生徒から大人の生徒まで、半紙、
条幅ともに課題に取り組んでいます。
いつもより気合いを入れて、手本をよ
くよく見て、一点一画を慎重に丁寧に
筆を運んでいます。
書きあげた書をじっと見ていると、そ
れぞれの内なる音ともいえない音がき
こえてくるのを感じます。その音はと
いえば、いろいろがあって書のおもし
ろさのひとつでもあります。その音に
耳?! をすませ感じながら、深まる秋も
一人ひとりにあった指導を心がけてま
いります。
10月号小学1年生半紙課題より









