紙
来年度の手帳が出回りはじめました。
Googleカレンダーなど、デジタルツール
を使って予定管理をしている方も多くなり、
そのよさも承知してはいるけれど、私はず
っと手帳です。
ペンを使って紙に書くことで、理解しやす
く記憶に残りやすいと思っています。また
全体を把握しやすいというよさもあります。
そして書く時間をもつことで、心に落ち着
きと余裕がうまれるのを感じて、やはり紙
の手帳に書くことを選んでいます。
そのほかに、紙に書くという行為によって、
指は微細な動きを必要としますから、パソ
コンやスマホの文字を打つという選択をし
ているだけの動きとは違って、脳へ与える
影響にも差があるという研究結果も出てい
るくらいです。
手帳や本も紙媒体がいいと思っていますが、
紙のなかでも和紙はまた特別。それがもつ
魅力や影響力には大きなものがあります。
書をとおして紙と向き合う時間のなかに、
たくさんの恩恵が与えられているのです。

夏休みに出かけた「桂樹舎和紙文庫」での言葉。

昭和40年頃までは2000枚を一丸として
出荷されていた工芸用の和紙。



