心の種
今年も同人書作展が国立新美術館で開催中。
今年は『古今和歌集』仮名序を、渋めの箔
のある金茶色の羅紋箋に書き出品しました。
日本初の勅撰和歌集である『古今和歌集』、
その撰者の一人 紀貫之が執筆した仮名序。
「やまとうたは ひとのこころをたねとして」
と始まる仮名序は、歴史を超え今なお人の
心に響く名文です。また日本における歌論や
芸術論の原点としても位置づけられるほど。
人の心をもとにし、豊かな言葉で表現した
和歌の本質や効用を、淡々と静かにながれ
るごとく書いて額装に仕上げました。
会期は7月6日まで、よろしければぜひお出
かけください。
