今を書く
4月も末ともなれば木々の緑があざやか!
今年の春がゆこうとしています。
新年度になり、教室の生徒たちは進学や進級
した環境に少しずつ慣れてきているようす。
日に日に成長していることが書いた作品から
も伝わります。
新年度のはじまりの書は、いつもどこか初々
しく、少しの緊張も含んでいて、やはり書と
いうのは、書き手の今をありのままにあらわ
していると感じます。
書いたものをとおし、今の心のありようを知
り、みきわめることができるのも書にひかれ
るゆえんです。
書くことを楽しみながら、またあらたな自分
との出会いになれば幸せです。

蘇軾『李太白仙詩巻』より