術
春は光にみちて吹く風はやわらかく、木々
は日ごとに緑の葉を広げ、花は咲き、鳥た
ちのさえずりにも明るさが感じられます。
先日庭の掃き掃除をしていると、アラカシ
の根元に木の繊維状のかたまりが??
よく見ると落ちた鳥の巣。
つくっている途中だったのか?
なかを見ると小さい白い殻のようなものが
あり、去年のものなのか?
直径6センチほどのお椀状のかたち、巣材
は繊維状の木の皮というか紐、苔や枯れ葉、
そして建築資材でしょうか?細いビニール
のような人工物も組み合わせてあって、う
まくできています。
自然物だけでなく、人工物もあわせてい
るところは致し方無いのか、それともか
えって巣づくりの強力な巣材となってい
るのか?はわからないけれど、ともかく
今の時代を反映しています。
せっかくだから教室に置いて子どもたち
に見せたところ、「工夫してる」とか、
「現代的」だとか「エコだね」などと、
いろんな反応があっておもしろい。
どうやらメジロの巣だったようですが、
「技」というより不思議な「術」をみせ
てもらったようで、ありがたい。

ちょうど今年の一文字「術」の前に、メジロの術!