お礼状
もう18年ほど穀物菜食をしていますが、昨年末『日本
の伝統発酵の科学』という書籍を読んでから、本枯節
の旨みにハマり、おだしを引いたり、いろいろにふり
かけたりすることがおもしろく美味しく、お料理にあ
わせて手削りしています。
これは荒節ではなく、あくまで本枯節!
そして自分で削る!!
これにこだわるのは、香りや旨みがとても豊かで深い
ということ、削る前のキリリとひきしまった姿、削り
方によってさまざまな形状が美しいこと、そして何よ
り発酵食品だということです。
鹿児島にある何店かの生産者さんから取り寄せて味く
らべ中です。なかでも金七商店さんは、カビつけ工程
のときにモーツアルトの曲を倉庫内にかけて発酵させ
ているのだそう。
先日、届いた荷物を開けて見入ったのは、金七商店
4代目からの手書きのお礼状。
筆ペンで丁寧に書かれた文字、商品への思いが感じら
れる文章、不易の本質とは時代とともにあらたな変化
を続けていくことにある、との思いを伝えていただき
ました。そして「食卓にたくさんの花が咲くことを心
から想って…」のくだりが、とってもうれしい!!
このところネットでの買い物が多くなり、届いた荷物の
中にはパソコンで入力された明細書と形式的なお礼文、
それがあるだけでもいいほうで、それも入っていない
荷物もあって、ペーパーレスにつながり資源の削減や
作業の効率化を目的にしているのかもしれないけれど、
ちょっと殺伐と感じるのは私だけでしょうか。
パソコン入力の文章に手書きのメッセージが一筆ある
だけでも印象が違います。ましてや丁寧に手書きされ
たものをいただくと印象は格段にあがり、リピート率
もあがります。
ときと場合によるけれど、やっぱり手書きは良しです!

